たくさんの
お客さまや仲間たちと、
ヨロコビを分かち合う
人生をあなたに。

代表取締役社長
青木 彰宏

新業態のインパクトと
未知の可能性に惹かれて

おそらくこのサイトをご覧くださっているみなさんと同じように、かつての私もまたファッションと接客に興味がある若者でした。まだ世に出たばかりのいわゆる「SPA(製造小売業)」というモデルを初めて知ったのは、35年ほど前の大学生の頃のことです。洋服をつくり、対面でコーディネートし販売するビジネスにはこんな可能性があったんだーー。強い衝撃を受けたと同時に、大きな憧れを抱きました。アルバイト経験もあるAOKIなら何か新しい価値を創造できると思い、入社を決めたのです。

20代は店舗での販売からスタートし、新店舗のオープン準備やストアサブマネジャー、ストアマネジャーなど、さまざまな経験をしました。店舗のマネジメントにおいて重視したのは、年齢やキャリアに関係なく、店舗スタッフ全員が協力しながら同じベクトルを向いて、お客さまと接していく姿勢です。そのためには綿密なコミュニケーションが欠かせません。もちろんこれは現在のAOKIにおいても大切にしていることのひとつです。

現状への危機感が膨らんだ30代

20代で自分の基礎を築き、30代以降はさらに専門性を磨いたり新たなことに挑戦していく。AOKIの社員の皆さんに歩んでほしいのは、そんな道です。私の場合、30代になって膨らんできたのは10年後のAOKIの姿として何を目指すのか、後輩たちにどんな未来を提供できるのか、という想いでした。

従来のスーツだけではなく、ビジネスカジュアル、カジュアル、レディースといった領域を広げた“新たなAOKIのスタイル”をつくりあげたい。それによって、路面店だけでなくショッピングセンターにも出店し、より多くのお客さまに商品をお届けしたいーー

ところが「うちにはカジュアルはそぐわない」という社内の意識が強く、何度プレゼンをしても承認されず、そのたびに事業計画書を練り直しました。絶対にこれからのAOKIに必要だという使命感が原動力になっていたと思います。

こうして誕生したのが、現在107店舗(2025年3月31日現在)にまで拡大した、ORIHICAだったのです。

“一人ひとりの挑戦を応援する”
この姿勢をAOKI全社に

新業態の開発にあたっては悩んでいた時「やるも人生、やらないも人生」という言葉が背中を押してくれました。何度叱られても怒られてもいい。それでも挑戦させてくれる環境があり、自分を信頼して任せてくれる人たちが周囲にいるのだから。それに失敗したとしても、全てが無駄になるわけじゃない。挑戦させてくれる規模感を備えた会社なのだから。どちらにしても人生は過ぎていくのだから、思い切りやってやろうと決めたのです。

この言葉を走り書きしたメモは今でも大切に持っていて、社員の皆さんに見せることもあります。一人ひとりの挑戦を会社が後押しするという風土を、もっと浸透させたいと考えているからです。

相手の欠点でなくよいところを認め合い、足りない部分はフォローし合う。上司や仲間に思ったことを気軽に提案でき、新しいチャレンジを受け入れてもらえる。多少の失敗をしても更なる成長の糧にする。なぜなら、AOKIには失敗も成功も含めて培ってきた知識と経験、多少のことでは揺らがない経営基盤、そして会社の規模感があるから。

この「いい環境」「いい人」「いい規模」が、AOKIという会社の持ち味なのです。

会社の強みを活かしながら、
業態の枠を超えていきたい

AOKIの強みは「商品を作る力」と「売る力」の2つです。スタイリストがお客さまにとことん寄り添う。そうしてお聞きした声を既存商品の改良や新商品の開発に活かしていく。着心地とスタイルにしっかりこだわった商品をまたお客さまが手に取ってくださる。そのサイクルをうまく回してきたからこそ、現在の成長があるのだと考えています。

今後においては上下一揃えになっているジャケットとパンツのセットアップ、そして異なるジャケットとパンツの組み合わせにより多彩な着回しを楽しむ「クロススタイル」を基軸に、ビジネスでもトラベルでも、さらにはスポーツでも使える品揃えに強化したい。客層をより広げられるような商品構成と売り場構成をつくっていきたいーー

スーツ業界において1位になるべく、郊外型紳士服店というカテゴリーに収まらない新たな業態の確立を、AOKIとORIHICAの両ブランドで目指している真っ只中です。

就活においては、
自分にとっての
最適解を選び出す力を

世の中の変化はますます激しくなり、昨年は正しかった答えすら今年になるともう通用しない状況が増えてきました。だからこそ、これからの時代には、答えを自らつくり出していく力が求められます。学生時代は1つの答えを求めて勉強してきたと思いますが、社会では答えが1つとは限りません。たとえば5つのアイデアが出たとき、その中から最善策を選び抜き、自分なりの答えに仕立てていく力が求められます。

就活もまた同じではないでしょうか。たとえ複数の企業から内定をいただいても、入社できるのは1社だけです。自分にとっての最適解を選択するには、どんな視点で選べばよいのでしょう。私からは「いい環境」「いい人」「いい規模」という3つの軸で、じっくり見つめてほしいというアドバイスを贈ります。

あなたの選択が、あなた自身のこれからの成長に大きく結実することを心から願っています。